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自分でえらぶ往生際

自分でえらぶ往生際
大沢 周子
自分でえらぶ往生際
定価: ¥ 725
販売価格: ¥ 725
人気ランキング: 601530位
おすすめ度:
発売日: 2003-06-21
発売元: 文藝春秋
発送可能時期: 通常3~5週間以内に発送
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ウチの父が昔よく読んでいた「大沢 周子」。当時は、こんなの何が面白いんだろうと思っていた。なかでも父が特に気に入っていたのが「自分でえらぶ往生際」というやつだったと記憶している。

今日、僕も試しに「自分でえらぶ往生際」を読んでみた。すると、父があれだけ「自分でえらぶ往生際」に夢中だったワケが少しだけわかったような気がする。

ここんとこ風が強い日が続いている。
来週末、寝台列車にでも乗って1人で小旅行に出かけようか。

僕はクローゼットの中のボストンバッグを引っ張り出した。

長生きする現実
日本が抱える高齢化社会
リストラの波と重なって、私達の老後に起こりうる現実を
7人の老後を迎えた家族を通して問うてくる本
この本の中で挙げられている7つの家族は
あくまで一人称で語られているので
諍いが起きた相手側の背景や状況はわからない
1つ言えるのは、誰が悪いとかではなく
このままだと日本の社会が寂しいものになること
人の尊い命に対して、長生きは楽しい、素晴らしいと言えない社会
そういう行方を暗示させる

子供と同居してもろくなことがない
すべてのケーススタディに共通していることは、子供との同居は老人にとって決していいことではないということだ。介護は不機嫌な家族よりもプロのヘルパーにしてもらった方が、ずっと気分よく受けられるし、内容も充実する。同居して自分の部屋、台所、持ち物を失うよりは、独居の方がましである。

迫り来る老いについて考える
 排水口に吸い込まれてゆく水のように、やがて誰もがこの世界という貯水槽から死という名の排水口を経てどこかに消えてゆく。そのどこかがどんなところかはいろいろな説があるが、確かなことは誰も知らない。自分もそのうち排水口に消えてゆくと安心していると、これが案外なかなかそうはならず、いつまでも排水口の周りをヨタヨタと回っている白い渦となっていることがある。それが長い老いである。
 この本には老いを迎えた何人かの日本人の生き方が余分な感情を交えずに描かれている。定年後の人生をエンジョイするような気楽な話ではなく、どれも陰鬱な色彩を帯びている。多くは、家族・兄弟姉妹・親戚との感情的対立である。老親介護の疲労、財産分与の欲望がそれに絡んできて、どの話にも重い溜息をつく。100歳近くになっていても『死ねず』家族に嫌われたりするのなら、50代であっという間に死ぬことの方が幸せなのかもしれない、などと思ったりする。娘は冷たくなり、娘の夫や伯父伯母は財産を狙い、息子は老いた母親を虐待する。
 誰もが老いゆくし、老いの果てには往生際がある。往生際にたどり着くまでの道は、決して平坦なものではないことをこの本を読んで噛み締めるように知ることができる。自分の往生際までのプランや(老衰用のと重病用のとを二つ)、身辺の整理などを本気になって考えてみる気にさせる本である。
 題名は軽薄な『ハウトゥー』もののように誤解を与えるが、内容はもっと重いものであった。

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